2021年10月23日土曜日

麻薬財政

日本の国債は明らかに麻薬化しています。過去20年で政府債務はほぼ2倍[^1]になりました。その一方で潜在成長率は1%未満と変わりません。つまり日本の成長につながる支出ができていないという事です。「賢い支出」という言葉があります。無駄に税金を使うのではなく、将来への投資として有望な税金の使い方をするという考え方です。日本の公共事業は仕事のない地方に仕事を回すという発想から抜けきれず、「車が通らない自動車道」[^2]を作りがちです。赤字国債を毎年積み増す日本では、誰も離脱症状が怖くて国債から抜け出せません。財政の単年度黒字化は蜃気楼のように毎年先送りされ、選挙権のない子供や孫世代が犠牲になっています。このコロナ禍で財政再建も棚上げとなり、さらに麻薬依存が悪化します。税金が無駄に使われる以上、国民にできる事は節税して将来への投資を続ける事です。それは教育や株式投資を含みます。ゼロリスクが好きな日本人は銀行にお金を預けてしまうため、それが国債に回って「死に金」となっています。

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