2024年2月15日木曜日

複合災害

能登半島地震では、半島の道路が寸断され避難や救助の妨げになりました。この半島には志賀原発があり、幸い運転停止中でした。福島原発事故でも地震と津波の結果としてメルトダウンがおきており、周囲の住民避難に大きな支障がありました。原発事故は単独で起きるという現在の想定は明らかに間違っており、むしろ地震や津波との複合災害として起きる可能性が高まっています。原子力規制委員会の想定は日本の経験として穴だらけであり、複合災害を前提とする避難計画を早急に立てる必要があります。これは停止中の原発の運転計画にも影響し、住民の避難ができないために運転できない原発も出てくるでしょう。それは「ひたすら甘い想定」をしてきた原子力規制委員会の落ち度であり、次のメルトダウンにそなえて想定を変える時期に来ています。この地震で志賀原発がもし運転中に原子炉の冷却不能に陥っていたら、原子力規制委員会はまた「想定外」という言い訳をするのでしょうか。「想定外」は想定した人の判断ミスであり、人災です。

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