2024年2月16日金曜日

NISAのおかげ

2024年から始まったNISA(その2)のおかげで、日本の株価上昇と円安が同時進行しています。NISAは長期間の投資なので、国内株式や海外株式を複数組み合わせたファンドを買うのが人気です。するとまず国内株価が上がります。また円を売ってドルを買い、それで海外のファンドを買うので為替相場は円安にシフトします。これは一時的な売買で、保有するファンドは少なくとも一年はこのままなので、NISAが原因の円安は落ち着きます。日銀がマイナス金利を維持し、FRBも今の引き締めを続けると仮定すると、1ドルが150円前後の円相場がしばらく続きそうです。次の焦点は4月の実質賃金となり、これがプラスに転じればGDPにも良い影響となるでしょう。現時点ではGDPは2四半期連続のマイナス[^1]となっており、それは個人消費の弱さが原因です。実質賃金がマイナスだと個人消費は減るので、ここを改善しないとGDPは増えません。値上げによって人件費を上げるのは限界があり、生産性を上げないと物価と賃金の好循環になりません。


2024年02月21日追記
中国から日本に投資資金が移動している事も、日本の株価上昇の理由だそうです。

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