2024年4月20日土曜日

美談の次

昨日のプロジェクトXは三陸鉄道の震災からの復旧を紹介していました。当初6年かかると見積もられた復旧を3年で実現した人々は、まさにプロジェクトXにふさわしい仕事を行ったと思います。でもこの美談の次に考えなければいけないのは、この鉄道が万年赤字だという事です。この記事[^1[によると去年の赤字が5億円を超えています。旅客運輸収入が3億円あまりと低いのが原因です。第三セクターの三陸鉄道を赤字のまま存続させるには、沿線自治体や県からの補助金が必要です。インバウンドなどの観光客を呼び込むとか、運賃を値上げするとかの具体策がないままでは先がありません。人口が減る日本で赤字となるインフラを維持するのは困難で、選択と集中を考えざるを得ない時期に来ています。そこには「鉄道が復旧して良かった」では終わらない厳しい現実があります。

^1: https://tohkaishimpo.com/2024/03/31/434796/

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