2022年8月12日金曜日

宗教のロジック

世界の主な宗教というと、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教または仏教です。このうち仏教には神がいません。残りの宗教には単数の神がいて、ほぼ共通するロジックがあります。まず創造主という神がいます。この神が世界を作り人間を生かしています。人間は死ぬと天国か地獄に行きます。この3点はユダヤ教からキリスト教とイスラム教に受け継がれています。キリスト教には聖書があり、他の宗教にもそれなりの「聖書」があります。聖書は旧約聖書と新訳聖書に分かれ、旧約聖書にはイエス・キリスト誕生前の神話が書かれています。新訳聖書にはイエス・キリストの弟子がイエス・キリストから聴いたエピソードが書かれています。イエス・キリストは神の子であり、主(ヤハウェ又はエホバ)が人間であるマリアに生ませた息子です。主(ヤハウェ又はエホバ)はユダヤ教における創造主で、全知全能の神となっています。イスラム教においてイエス・キリストは聖人のひとりで、全知全能の神はアッラーと呼ばれます。預言者ムハンマドは、イスラム教においてアッラーの預言を人間に伝えた人です。キリスト教においてイエス・キリストは神ではなく、主(ヤハウェ又はエホバ)から人間界に送られた救世主という立場です。なお創造主が実在するかどうかは証明できません。神が世界を作ったかどうかも証明できません。人間が死ぬと天国か地獄に行くことも証明できません。つまり共通するロジックとしてあげた3点は、証明抜きで「信じるか信じないか」という大前提です。

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