2022年8月26日金曜日

ワニの口

日本で「ワニの口」と言うと、毎年拡がる財政の収入と支出の差[^1]が有名です。コロナで支出が突然増えたため、そのワニにサイのような角まで生えたというのが現状です。これに対してもうひとつの「ワニの口」が発生しました。それは2021年から始まったGDPとGDIの差[^2]です。円安のため輸出企業の見かけの生産高が増える一方、輸入物価も上昇して円建ての所得が減っています。円の価値が減ったため消費者物価も2%を越えて上がり、国民所得が実質的に減っています。円安は日本とアメリカの金利差が原因なので、日銀が国債を買い続ける限りこちらのワニの口も開きます。

^2: https://www.tokyo-np.co.jp/article/197647

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