2023年7月15日土曜日

チューリング・テスト

AIの世界で有名なチューリング・テストは、テキストの会話を通じてAIと人間の区別が付くかというものです。それ以外の条件はないので、かなり自由度の高いテストです。複数の人間が複数の会話を通じて判定し、判定が半々に分かれたらテストにパスしたと見なされます。つまり区別が付かないという結果です。では話題のChatGPTはこのテストにパスするでしょうか。それは改めてテストするまでもなく、パスしません。それはChatGPTが人間のふりをしないようにトレーニングされているからで、「あなたは誰ですか?」とか「あなたは人間ですか?」という質問をすれば分かります。ChatGPTは正直に「私はChatGPTです。」とか「私は人間ではありません。」と答えます。つまりChatGPTは最初からチューリング・テストにパスしないように作られています。なのでそもそもチューリング・テストの対象ではありません。それにChatGPTの学習データには最近の情報が欠けているので、この欠点を突けば判定は容易です。

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