2023年10月20日金曜日

公開情報戦争

イスラエル対ハマスの戦争では、SNSを使った情報戦が活発です。例のアル・アハリ病院については、パレスチナ側戦闘員のミスという見方があり、その証拠としてアル・ジャジーラの中継映像や爆発現場の写真、それにイスラエル側が盗聴したパレスチナ側戦闘員の電話がSNSで公開されています。この日経の記事[^1]によれば、病院の裏の墓地からイスラエル方向に発射したロケット弾が上昇途中で空中分解し、弾頭部分が病院の駐車場に落ちたもようです。その結果生じた爆発と火災の大きさからは、とても500人の死者が出る事故とは思えません。病院の建物に被害はなく、明らかに偽情報とみられます。大きな死者数に対して、その報告が出るまでの時間(翌日)が短すぎるという見方もあります。もし病院の複数の建物が崩壊していれば、それだけの死者数になる可能性はあります。でもそれならガレキを全部片付けないと死者数を確定できず、すぐに500人という数が出てきた事と矛盾します。実際には病院の建物に被害はないので、ハマスの圧力を受けた現地保健所の偽情報というのが筆者の見方です。もちろん現場の破片を調べれば、爆発したのがどちらの兵器なのかはすぐ分かります。

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