消費者物価で1%、エネルギー補助金を除く実質で2%のインフレを経験している日本は、現状維持でも物価上昇でGDPが毎年2%増えます。財政赤字のGDP比が減れば良いという日本政府は、GDPが今後も一定の割合で増える事に賭けています。では日本のGDPが減るシナリオはないのでしょうか。過去[^1]を見ると例えば2009年や2020年はその前年と比べてGDPが減っています。2009年はリーマンショック、2020年はパンデミックが原因です。これらは外部要因で単発のイベントと考えられます。いわば関東大震災クラスのイベントです。でも人口の減少は消費と供給の両方を同時に減らすので、長い目でみれば大きな原因になります。また貿易赤字はGDPを減らすので、円安で輸入額が増えたりデジタル赤字が増えるとGDPは減ります。日本はエネルギーの自給率が低いうえイラン戦争で原油価格が上がっているので、貿易赤字は増える方向にあります。またインバウンド消費は輸出に相当するので、インバウンドがどこまで伸びるかも懸念になります。つまり短期的には原油高とインバウンドの頭打ちがGDPを減らし、そこに人口減少が追い打ちをかけるというシナリオがありそうな線です。もちろんGDPが増加するシナリオもあり、財政拡大で政府支出を増やせばそれだけGDPも増えます。ただし、それでは財政赤字も増えるので逆にGDP比が増えます。
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