2022年1月6日木曜日

日銀の国債保有残高

2021年は日銀の国債保有残高が13年ぶりに減少した[^1]そうです。国債の半分以上を日銀が保有するのは危険なので、これを回避したものと判断できます。国債残高に占める日銀の保有割合は44.1%[^2]となりました。円安が進んでエネルギーや輸入食品の物価が上がっているので、マイルドなインフレになってきた事も追い風になっています。アベノミクスと協調して始めた量的緩和を止める時が来たという事です。日銀は出口戦略を説明しないまま出口戦略を始めています。黒田総裁の任期はあと1年余りなので、次の総裁に渡す国債残高をなるべく減らすのは理にかなっています。問題は政治の方で、予算の4割を国債に頼る無理な財政から抜けられません。このまま国債を増やすとさらに円安が進みます。

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