2022年1月7日金曜日

検査と診断

新型コロナのような無症状感染が多い病気の場合、ウイルス検査と病気の診断は分けて考える必要があります。無症状感染ではコロナが悪化する事もなく、本人の知らないうちに感染が終わります。その一方で感染している以上、他の人への感染を減らすため自宅待機が必要です。症状がないので病気とは言えず、医師の診断がなくても検査結果だけで自宅待機を始められます。つまり検査結果が必ずしも診断である必要はなく、医師の時間や人数も限られているパンデミック時にコロナに感染しているかの診断を求めるのは間違いです。民間がコロナ検査を始めるに当たってこの法律問題に直面し、「スクリーニング検査」と呼んで「診断」との違いを明確にしたのは合理的であり、日本の薬事法の欠点を迂回した方法として優れています。検査結果が大事であって医師の診断が必要ない場合、法律で診断を求めるのは間違いです。

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