2022年1月8日土曜日

日米間の温度差

日本とアメリカでオミクロン株の扱いに明らかな温度差があり、これが沖縄のオミクロン株の感染拡大につながっていると思います。日本は水際作戦を継続中で、オミクロン株の市中感染は始まっているものの、まだ初期の段階です。これに対してアメリカは最初から水際作戦を諦めており、南アフリカなどアフリカ南部の国からの入国制限も12月末で中止しました。日本からアメリカに入るには日本でのPCR検査の陰性結果とワクチン接種証明だけが必要で、入国後の自宅待機は必要ありません。これに対してアメリカから日本に入るには、アメリカでのPCR検査の陰性証明(医師の診断)に加えて、日本の空港で抗原検査を行い、さらに6日間のホテル隔離が強制されます。その後のPCR検査で陰性ならさらに8日間の自宅隔離が求められます。まさに雲泥の差です。日本は2020年の初動に失敗した経緯から水際作戦を重視しており、現実的な対応をしているアメリカとは考え方が違います。水際作戦は時間稼ぎであり、それで日本はほぼ1ヵ月ほどオミクロン株の流入を遅らせました。その1ヵ月の間にワクチンがオミクロン株の重症化も防ぐ事が分かり、またオミクロン株そのものがデルタ株より軽症で済むという事も分かったので、日本も現実的な対応に切り替える時期だと思います。ワクチン接種率の高い日本は、オミクロン株をインフルエンザと同等のウイルスとして扱うべきです。感染力が強いオミクロン株の場合、感染者をすべて入院させる事は現実的に不可能です。日本も入国時にPCR検査の陰性結果とワクチン接種証明があれば、ホテル隔離と自宅待機は不要にして、浮いたコストで無料の街頭PCR検査を普及させる方が費用対効果が大きいと思います。

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