2023年11月15日水曜日

ライドシェア議論

ライドシェアを日本で解禁するにはタクシー業界の説得が必要だということで、タクシー業界がライドシェアに反対する理由を見てみましょう。まず最初はタクシーの数が不足する理由です。現在ではタクシー運転手になるのに地図を覚える必要があります。これは携帯電話のナビで運転するライドシェアには不要なので、タクシー運転手だけに地図を覚えさせる理由はなく、納得のいく点です。地図を覚えなくてもよいとなれば、ある程度タクシー運転手になる人は増えると予想できます。タクシー運転手の年齢制限も、2種免を持っている限り廃止しても良いでしょう。ただ、それでもタクシーが不足する場所は必ずあり、ライドシェアの出番があります。次の理由は事故が起きたときの責任と補償です。これはライドシェアが合法化されれば、そうした需要を満たす民間の保険が生まれます。事故はタクシーでも起きるので、責任はその都度警察が事故を捜査してどこにあるのかを決めます。ライドシェアとタクシーを較べてタクシーの方が安全だというデータはありません。タクシーであろうとライドシェアであろうと、事故はまず運転手に責任があるのは共通で、事故の補償は保険で行います。そうした保険に運転者が入っている事は、ライドシェアの会社に調べる責任があります。運転手の体調やアルコールの有無はライドシェアの会社には分からないので、自己申告となります。これはリスクであり、利便性と較べて利用者が引き受けるものです。いずれにせよタクシーがない地域では他に移動手段がなく、そうした場所から始めれば良いと思います。ライドシェアの運賃は需要と供給によって決まり、タクシーより安いとは限りません。肝心な事は、ライドシェアをタクシーとは別のビジネスとして認め、その地域の住民が足と仕事を得る手段とみなす事です。高齢化で運転手が減るので、タクシー以外の移動手段としてライドシェアが日本に必要になるのは明白です。

2023年11月22日追記
タクシーだけでなく、路線バスも運転手が不足しています。頭の切り替えが必要です。

2023年12月02日追記
まず沖縄から始めたらどうでしょう。バスも鉄道もタクシーも足りない県です。

2023年12月05日追記
アメリカでもライドシェアには色々な制限と税金がかかります。

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