2024年3月22日金曜日

マイナス金利解除でも

この記事[^1]が認めているように、日本の物価上昇は輸入インフレが原因です。日銀の大規模緩和のおかげではありません。異次元緩和は不発だったので、外圧によるインフレが2%となって賃金が上昇する傾向になっても、問題の根は残ります。それは少子高齢化です。すでに値上げによる買い控えが始まっており、今後賃金が上がった分は貯蓄に回ります。今年後半から消費の失速が始まり、国民は生活防衛のためより安い買い物に走ります。このさき可処分所得が減るのは明らかなので、投資に向かうお金も増えるでしょう。円安を生かしてインバウンドを増やすとともに海外への輸出を増やせば、可処分所得の減少は止められます。でもこれが足りなければ、日本はまたデフレに戻ります。2%のインフレ目標には、人口減少による国内市場の悪化を上回る輸出増が必要です。

^1: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB15BBF0V10C24A3000000/

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。