2024年3月26日火曜日

アレルギーは昔からある

この記事[^1]である医師は「1950年代以前は花粉症患者がほぼゼロ」と言っています。それは植林されたスギやヒノキが幼生でまだ花粉を付けていなかった[^2]という事ではないでしょうか。アレルギーは昔からあります。ただ、日本の医者がアレルギーというものを知らなくて、正しい診断を付けられなかったのは事実です。例えば筆者は小学生1年から3年まで学校のプールに入れませんでした。学校の健康診断は4月にあり、毎年このころ目が赤く充血していた筆者は「細菌性結膜炎」と診断されて、目医者に行って目薬をさしていましたが変わりませんでした。これは実はスギ花粉症だったのに、医者がアレルギーという症状を知らず、漫然と「細菌性結膜炎」と診断していたのが原因です。1960年代は医者もその程度の知識だったのです。イギリスには「干し草熱」という病気があり、これも実は今で言うアレルギー症状なのですが、早くも1819年には報告[^3]があります。抗生物質による細菌叢の乱れがアレルギーの原因という可能性はあるものの、時期的な前後関係だけでは因果関係の証明にはなりません。花粉症がオリゴ糖などの食物繊維で治るなら素晴らしいけど、筆者の花粉症はオリゴ糖では治りません。アレルゲンの注射による減感作療法は効いたけど、その注射を止めると効果も消えました。お米にスギの遺伝子を入れる方法があるらしく、それが実用化されたら使ってみたいです。

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