2024年3月20日水曜日

責任を取れるAI

この記事[^1]はNVIDIAの開発者会議に関連した話題を取り上げています。その中で「AIは物理法則を理解している」とか「汎用人工知能の可能性」について語ったNVIDIAのCEO発言が今日のお題です。筆者は「汎用人工知能」は機械学習では実現できないと思っているので、CEOの発言には同意しません。試しにAIが物理法則を理解しているなら、月面でテニスをする地球人の動画を作ってもらえば分かります。機械学習で作ると背景が月面でテニスをする地球人の動画になるでしょう。でも月面の重力は地球の6分の1なので、そのままではテニスはできません。かと言ってボールの重さを6倍にしたら、やはりテニスになりません。機械学習によるAIは助手やインターンに向いており、そうした使い方が広まっています。時々間違えるAIでは責任を取れないので、弁護士や医者には不向きです。ただし自動運転のように運営会社が事故の責任を持ち、保険で事故を補償するという形なら将来的には可能です。つまり保険を利用して責任を取れるAIができたら、弁護士や医者の仕事は危うくなります。

^1: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN19E960Z10C24A3000000/

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。