2024年3月25日月曜日

ガラケーの教訓

日本でアメリカの会社が新たにガラケーを売り出すという報道[^1]を見て、正直なんでだろうと思いました。ガラケーは3Gの廃止で世の中から消える運命なので、今さら売れるんかなという疑問です。でもこの記事によるとインドで人気のKaiOSを使う今風の機種らしく、ハードは他の国ですでに売っているものを日本向けにアレンジするようです。日本のガラケーは2010年には96%の国内シェアだったのに、12年後の2022年には6.2%まで落ちました。もちろんスマホの台頭が大きく、また国内でしか売れないハードでは海外製品にコストで負けるという理由もありました。今でも日本ではアンドロイドベースのガラケー風携帯を売っています。高齢者向けや通話専門電話というニッチな需要があるようです。 KaiOSはアンドロイドと同じくLinuxから派生した電話用OSです。地図アプリやメール、SNSは使えるようなので、2万円という値段で必要最低限の機能を求める層を目標にしています。日本がガラケーの失敗から学んだ教訓は、国内だけでなく世界に売れるものを作らないと負けるという事実です。日本の家電はガラケーと同じ道をたどっており、この先が心配です。韓国はアメリカに冷蔵庫や洗濯機をガンガン輸出しています。韓国に液晶テレビで負けた日本は、白物家電を輸出する元気がありません。


2024年04月06日追記
日本の高価格帯家電も輸出しなければ、追い上げてくる中国に負けるでしょう。

2024年04月16日追記
「業務用洗濯機の山本製作所」が製品を海外輸出しているという頼もしい報道です。

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