2024年3月6日水曜日

戸籍に振り仮名

日本の戸籍に来年から振り仮名[^1]が付きます。税と徴兵制度のために明治に作られた戸籍がやっと現代風になるという事です。マイナンバーと戸籍の紐付けも始まり、今後は名寄せが楽になります。銀行口座には読み仮名しかなく、今でも口座が誰のものかは十分に追えていません。健康保険とマイナンバーカードの紐付けも、読み仮名がないために多くの間違いを生みました。住民票には読み仮名がある一方、マイナンバーカードにはありません。なお日本の法律では名前に使う漢字は範囲が決められているのに対して、その読み方には制限がありません。大谷を「おおたに」「おおや」「だいや」「だいたに」といかように読んでも構わないというワイルドな世界です。遠い親戚だと姓の読み方が違うという事もあります。人の名前を正しく発音するには読み仮名が必須で、今まで戸籍になかったのが問題です。住民票には読み仮名があるので、マイナンバーを手がかりに住民票から戸籍に読み仮名をコピーするのが第一歩となります。住民票と戸籍の突き合わせは人海戦術となり、また手作業のミスが起きるでしょう。いずれ本人確認のために、マイナポータルから自分の戸籍を見る事ができるようになると期待します。行政を合理化するのは税金のムダを省くためで、利用者の便宜は副目的にすぎません。より少ない人数で国を運営するには、こうした合理化が必須です。

^1: https://www.tokyo-np.co.jp/article/312748

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