この記事[^1]は日本のDXの本質を突いています。特に「ソフトウェアを製造業と捉えた」という指摘には激しく同意します。昭和の成功体験は、その体験で育った人ごと平成に持ち越されました。製造業のみでは韓国、中国、台湾に勝てません。でも上の人を替えないと昭和の成功体験から脱却できず、ネット時代のオンライン・サービスで大幅に出遅れました。「日本は世界で2番目に完璧さを好む国」だそうで、ロシアに次いで不確実さを回避する傾向が高いそうです。つまりアジャイル開発に向かない国という事です。ネット時代に日本が置いて行かれたのも無理ありません。成功が次世代の失敗をもたらすという皮肉です。もちろん、上の人が居座るのは終身雇用と年功序列のせいであり、時代に合わない労働法を維持する日本はDXに向かない国と言えます。マイナンバーカードのマイナス面をことさら報道して、そのプラス面を無視するマスコミも日本の「完璧さを好む国」を体現しています。減点主義では新しい事はできません。
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