2024年1月5日金曜日

米国白人層とトランプ

主に低学歴の米国白人層に支持されているトランプ元大統領は、あと数十年でアメリカの白人が多数派でなくなるという白人層の不安を利用しています。白人を抜いてヒスパニックが多数派となれば、経済的にヒスパニックと競合している低学歴の白人層に大きな影響があります。そこでトランプは、メキシコ経由でやってくるヒスパニック移民を阻止する国境の壁を建設し、白人の人口を増やすべく中絶廃止を求める最高裁判事を選びました。ヒスパニックは主にカソリックなので中絶はタブーであり、もともと子だくさんの家庭となっています。白人層が「米国は白人の国」と信じる限り、少数派になる白人層の不安は増大します。本当は「米国は移民の国」であるものの、人種差別問題がくすぶる米国でトランプが再度大統領になる可能性は増しています。

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