コロナ対策で失敗したトランプ元大統領がなぜアメリカで支持されるのか[^1]は数々の分析があります。白人が少数派になる事への恐怖や、銃規制への反対、アメリカで最大となったキリスト教福音派への傾倒などです。でも最大の理由は貧富の差が開きすぎた事です。アメリカのジニ係数[^2]は以前から4割を超えており、革命が起きるレベルとされています。内陸部の農業や鉱山、また古い製造業に従事する労働者の賃金は相対的に低く、収入の少ない人が「革命的」な変化を期待してトランプを支持しています。「ディープステート」というトランプの主張も、連邦政府は高学歴で高収入のエリートが支配しているという不満を利用しています。ここでトランプが大富豪だという矛盾は問題にならず、コロナ後のインフレで困っている労働者や高齢者がトランプを支持しています。ただし、妊娠中絶問題は貧富の差にかかわらず女性を直撃しており、これがトランプのアキレス腱となる可能性があります。
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