日本人は自分の身を自分で守るという発想がないため、すべて政府に頼ろうとします。その一方で政府はお金が足りないため、自己責任という建前で責任を個人に投げ返しています。「南海トラフ臨時情報」が出たため、やっと地震対策を始めた人が多いのにはびっくりしました。その一方で、「政府は何をしてくれるのか」と思考停止状態の人もいて、政府を無責任だと非難しています。こうした警告は出しても出さなくても「無責任」と言われます。地震は天災であり、いつどこで起きるか予想はできません。短期的には自己責任で行動するしかなく、長期的には自治体が津波タワーを建てたり、家の耐震化に補助金を出したりします。日本の劣化は自己責任を受け入れていない国民が多いからで、教育の失敗でもあります。政治家が「自分に任せてくれれば悪いようにはしない」と国民の思考停止を求めるからです。政治家は単にあなたの代理人であり、常に国民が政治家を通じて政府に何をしてほしいかを言い続けなければいけません。民主主義は政治家に丸投げするシステムではなく、あくまでも国民が能動的に動かなければ機能しません。日本の民主主義はこの点を誤解しています。
2024年08月22日追記
「南海トラフ臨時情報」が出たらどうするかを事前に決めておかなかったのは、誰の責任でしょう。筆者には自治体の怠慢のように見えます。国に決めてくれと言うのは、思考停止状態そのものです。臨時情報は注意報であり、短期的には自己責任で行動するしかありません。
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