実家の片付け
親が死ぬと実家の片付けという仕事が待っています。50年間親が住んだ家はほぼ倉庫となり、多数の物で埋まっています。昭和一桁世代は物のない時代に育っているので、物で足の踏み場もないような家に住んでいても幸せです。少しでも空間が空いていれば、それを物で埋めることに腐心しています。筆者の親は貯金はゼロで、土地と家を残しました。相続のためその家を売る必要があり、家を空っぽにすべく物を捨てています。自分では使わない物を沢山抱えているのには笑いました。買い物依存症とか物ため込み症とかの診断は付くでしょう。昭和と平成を通じてひたすら物を増やしてきた昭和一桁世代はまだ日本にたくさんいます。終活せずに死んでいく彼ら彼女らの後片付けをするのは筆者と同世代の人たちです。使いもしない物を購入する事で昭和と平成の経済が潤った事は間違いありません。筆者から見れば無駄金でも、当事者にとっては「お買い得」という満足感があった買い物に違いありません。テレビや新聞は、今でもこうした「なくても困らない」商品の広告であふれています。年金生活者をターゲットにした大量の広告は、それが実際に売れている証拠でしょう。
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