日本の果物が世界的にみて高いという事をご存じでしょうか。日本は果実を輸入するのに飛行機か船が必要で、前者は運賃が高く、後者は日数がかかります。飛行機で運べば高い商品になり、日数がかかると果物の味が落ちます。そこで国産の果物の出番となり、これが高止まりしています。消費者は食費の一定割合を果物に当てるので、果物の値段が高くなると買う頻度を減らします。今年はスイカが高いので、毎週ではなく隔週で買うといった具合です。ところが人口減少で売り上げが減る生産者は、売り上げを増やすため単価の高い果物を生産します。より大きいリンゴ、より甘いブドウ、より美味しいイチゴといった方向です。その結果ますます果物を買う頻度が減ります。これは生産者と消費者の双方に害があり、頭の切り替えが必要です。生産者は海外の富裕層向けにもっと輸出に力を入れるべきであり、消費者は手頃な価格の国産果物を求めるべきです。それには物の売り方の改革も必要で、一個いくらではなく重さでいくらという売り方を普及させましょう。リンゴなど一個いくらだと、より大きいリンゴから売れていきます。野菜や果物は重さでいくらという売り方に変えるべきで、もちろん数個まとめて一袋いくらという売り方も良いでしょう。
2024年10月11日追記
食品の輸出に力を入れる企業は努力を惜しみません。相手国の事情に合わせて作ります。
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