「親知らず」の抜歯で全身麻酔が使われ、麻酔措置のミスから患者が死亡するという事件[^1]がありました。普通の抜歯では「親知らず」でも部分麻酔なので、これは特殊なケースです。全身麻酔は自発呼吸を止めてしまうので、患者には人工呼吸器が必要で死と隣り合わせです。このため全身麻酔は専門の麻酔医が措置するのが一般的です。ところが日本の歯科医は例外的に全身麻酔を行う事が許されています。また虫歯の治療と「親知らず」の抜歯はまったく違う技術であるものの、日本では後者を口腔外科の専門分野とはしていません。つまり日本の歯科医はひとりで麻酔医と口腔外科医も兼ねることが許されており、3人分の仕事を1人でやっています。
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