I talk about interesting differences between US and Japan in Japanese from Silicon Valley and Tokyo.
2026年4月28日火曜日
プロジェクト・ヘイル・メアリー
これは最近公開されたSF映画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」についての考察です。その原作も日本語で読んだ上で、この作品について筆者の考えを述べます。まず娯楽作品としてよく出来ています。映画は原作にあった本質的でない部分をそぎ落として、2時間半で十分楽しめるものになっています。でも原作にあった問題点はそのまま残っています。まず主人公の同僚ふたりが謎の死を遂げているのに、グレースはその原因を調べません。死の経過は宇宙船のコンピュータが記録しているはずなので、生きて地球に帰る事が可能と分かった時点で、この死因を調べないのは不自然です。また、ロッキーは光を見ることができず、エコーローケーションで状況を知る生物です。その理由として、ロッキーの住む惑星は大気が不透明で、常に暗黒の世界だからとなっています。光だけでなく放射線も届かないので、ロッキーには放射線の知識がないという設定です。ではなぜアストロファージによる浸食が、クジラ座タウ星において起きていない事を見つけたのでしょう。天体観測ができない惑星の住民は、どうやって他の星を観測したのかという疑問です。ロッキーは光学カメラを持っています。ところが、視覚を持たない生物がどうやってカメラを開発したかも不明です。ロッキーの住む惑星には宇宙エレベーターがあり、ロケットなしで軌道高度に行く事ができます。そこまで行けば大気はないので、放射線の影響を受けます。もし軌道高度で星の光を見る機械(望遠鏡)を使ってクジラ座タウ星を見つけたのなら、同時に放射線も発見していたはずです。なお、定量的な考察はロケットに詳しくないので割愛します。質量比とか船内時間とかを計算すると理論と合わないという意見もあり、そこは娯楽小説なので深く追求しない方が良いかと思います。
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