2026年6月23日火曜日

令和6年度決算

最新の国の財政をまとめた決算書としては、令和6年度[^1]のものがあります。紙ベースの行政が昭和から続く日本政府の決算は数字をまとめるのに時間がかかるので、前年度の決算はまだ出ていません。やや古い令和6年度の決算をわざわざ読むのは研究者か物好きくらいです。でも国民としてはその中身を理解しておく必要があります。財政赤字額はこの年度で15.9兆円あります。1,483.3兆円の負債に対して783.4兆円の資産と699.9兆円の借金があります。日本には負債の半分に相当する資産があるから、実際の借金は多くないと言う人がいます。でもこの資産はほとんどが現金化できないもので、国有地や国道、米国債、年金の未払い費などです。民間会社なら所有する土地を売れば借金を返せます。でも政府が国有地や国道を売るとどうなるでしょうか。その国有地に立つ建物は土地使用料を課され、国道は私道となって通行料を徴収されます。米国債は米国との外交関係を良好に保つためのいわば株式持ち合いですから、これも簡単には売れません。年金の未払い費は将来の年金を払うための積み立て金なので、これも借金の支払いには使えません。つまり日本政府の1,483.3兆円の負債は減額できる余地がなく、国民全員で負担しなければなりません。負債のうち国債は1,184.6兆円あり、大部分を占めています。また利上げにより国債の利払いが増え、令和11年度には財政支出の最大項目が国債費(元本の償還と利払い)になると予想されています。

^1: https://www.mof.go.jp/policy/budget/report/public_finance_fact_sheet/fy2024/national/point.renketu.pdf

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