2026年6月13日土曜日

賃金と雇用

ご存じの方には釈迦に念仏ですが、改めて指摘したいのが賃金と雇用の関係です。賃金と雇用は両方を同時に最大化する事ができません。平たく言えば、賃金と雇用には反比例する性質があるという事です。例えば2人でやっている仕事を効率化して1人でやれば、生産性は2倍になります。この場合1人はクビになり、残りの1人の賃金は2倍になるけど雇用は半分になります。もちろん仕事量が同時に2倍になれば雇用を維持したまま、賃金を2倍にする事ができます。でもそれには売り上げを2倍にする必要があり、簡単には行きません。売り上げを2倍にするには販売量を2倍にするか、販売価格を2倍にするかですから、新しい市場を開拓しない限り競争が激化します。日本は賃金より雇用を優先する社会なので、生産性を上げても不要になった人をクビにしません。売り上げが同じで生産性が2倍になれば、半分の社員は遊んでいるという結果になります。そうした会社はメタボになり、利益を生まないムダな仕事を増やします。そのためあえて生産性を上げずに運営する会社もあります。社員も昼間はゆっくりと仕事して、残業を増やす事で手取りを増やそうというわけです。労働組合は賃金と雇用の間で、一般に雇用を優先します。日本はメンバーシップ型雇用なので雇用が優先され、賃金は先進国の中で最低レベルです。言い換えると生産性向上より雇用維持のために税金が使われます。ゾンビ企業にも雇用維持のための補助金が支払われる国は日本ぐらいです。

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